韓国にマイカーで行くカーフェリーを利用したので、そのメリットとデメリットをまとめました。
日本のナンバープレートをつけたまま海外に車を持ち出し、その車をそのまま運転できるのは韓国だけ。(日本国内にある米軍基地でも可能ですが、アメリカに行った感はないですよね)
いつかは海外にマイカーで行ってみたいという方の参考になればと思います。
カーフェリー(フェリー)は自由度が高い
なんといってもこれに尽きると思います。もちろん、飛行機で行っても道中が楽しいよ。という方もいると思いますが、大きな声で喋ったり、気分転換にデッキへ出たり、好きな食べ物や飲み物を船内に持ち込んだりできるのはフェリー旅の魅力です。
カーフェリーの場合、韓国に入国後も、マイカーで移動できるので、好きな時に好きなところへ距離を気にせず自分の車で行くことができる点はメリットといえるでしょう。これは絶対に飛行機旅行では味わえません。
我が家のようにキャンピングカーで行くとなれば、泊まるところもある程度自由なので、海外でそういった経験をしてみたいという方には最高の経験になるでしょう。
人数や日程次第では、金銭的メリットが多少あるかも
韓国でレンタカーを借りてどこかに行きたい。というのであれば、人数や日程によってはカーフェリーの方が安くつく可能性があります。
極端な話になりますが、丸々2ヶ月、韓国で車が必要な状況であれば、絶対に安くつきます。
今回のカーフェリーで感じたのは、韓国旅行で安さを求めるだけであれば、基本的にカーフェリーは向いていないと感じました。
もちろん、車を持っていかないフェリー旅行であれば、飛行機よりも安く行けると思います。大阪や下関、福岡近郊にお住まいで、釜山を旅したい!というのであれば、フェリー旅は格安です。2歳以上の子供料金は確実に飛行機より安いと思うので、金銭的なメリットも受けられるかもしれません。
寝泊まりするのもある程度自由
キャンピングカーならではのメリットとなりますが、高速道路のサービスエリアでは、問題なく車中泊できました。
探せば他にも車中泊出来そうなところもありますし、韓国にはなんといってもいたるところにチムチルバンがあります。チムチルバンを利用すれば、別にキャンピングカーでなくても寝泊まりに困らないんじゃないかとすら思えます。
しかしながら、今回我が家は大半を義実家で過ごしていたので、全行程を車中泊やチムチルバンで寝泊まりするというのは、さすがに勇気がいりそうですし、韓国語ができないなら難しいかもしれませんね。
なんせ時間がかかる
最大のデメリットといってもいいでしょう。普通のフェリー旅でも、大阪釜山間の片道約19時間の航海と、それプラス前後の待ち時間が合わせて2時間くらい。
さらにカーフェリーとなると、前後の待ち時間が合わせて4〜5時間時間くらい追加され、トータルで片道約25〜26時間もかかります。丸1日以上ですね。
飛行機なら、2時間前にチェックインして、フライトが2時間弱。合わせて4時間もあれば、韓国を自由に歩き回れます。
時間に余裕がないと厳しいですね。
準備がやや面倒
カーフェリーとなれば、パスポート以外にも用意するものが出てきます。それらを揃えるのも多少面倒です。
準備するものについてはこちらの記事で詳しく書いています。→キャンピングカー(マイカー)で行く韓国カーフェリーの旅(南港↔︎釜山)事前準備編
船酔い
個人差や時期にもよると思いますが、いくら大きな船でも揺れるのは揺れます。しかも長時間の航海になるので、逃げ場もありません。酔い止めの薬は必須です。
X線検査が超面倒
帰国時にX線検査にあたると超絶面倒です。時間がかかるのは、カーフェリーで行くからには諦めていますので、問題ないのですが、全ての荷物の上げ下ろしが非常に厄介です。
キャンピングカー以外の車であればそこまで体力も時間もかからないとは思いますが、そもそもキャンピングカーでなければ、X線検査にあたらない可能性も高くなります。
キャンピングカーならではのデメリットかも知れません。
しかも、レッカー代だけで10,000円かかるのもなんだかなという感じです。
めっちゃ見られる
キャンピングカー乗りの方なら日本でもある程度慣れているとは思いますが、めちゃくちゃ見られます。
車の周りをじっくり見て回られることも何度かありました。
韓国で走っていてキャブコンは一台も見かけなかったので、相当珍しいのかもしれません。しかも、わけわからんナンバー付けてるし…
まあ、こちらが気にならなければデメリットでもなんでもない訳ですが…
道路(交通ルール)に慣れるまでが大変かも
韓国では車は右側通行です。日本と反対なのではじめての場合は戸惑うかもしれません。
私は昨年、ハワイでレンタカーをして右側通行に多少免疫があったものの、最初は少し戸惑いました。
また、韓国では交差点で右折する際は、信号が赤でも右折できます。信号無視をしているようで怖かったですが、これも慣れが必要です。
韓国では、運転が荒そうなイメージがありますが、高速道路では一番右側の車線をトロトロ走っている分には、煽られたり、クラクションを鳴らされたりすることもありませんでした。
下道でも普通に運転していたら特に問題はありませんでした。ソウルとかの交通量が多いところに行くと違うのかも知れません。
右側通行で一番怖かったのは、橋の上などを通る時でした。右ハンドルかつ、座席が高い位置にあるので、ちょっと右を見るだけで下が見えてしまいます。左から風が吹こうものならヒヤヒヤものでした。これには最後まで慣れることができませんでした。
韓国内でやりたいことによってはオンリーワンの選択肢となり得る
上記のように、時間もかかり面倒なことも非常に多い、韓国カーフェリーの旅ですが、自分の車とひと時も離れたくないとか、韓国の海沿いをキャンピングカーで一周したいとか、38度線でマイカーと写真が撮りたいとか。車なしではできない旅をするなら、カーフェリーでしか叶えられません。
子供達には大好評
小学生の娘たちにとってカーフェリーの旅は非常に楽しかったようで、次もカーフェリーで行きたいと言っています。
私的には、カーフェリーはもうないかなあ。と思っていたので意外でしたが、もしかすると次もカーフェリーなんてこともあるかもしれません。