子供達の春休みを利用して、大阪南港と韓国釜山(プサン)を結ぶカーフェリーを利用してきたので、その備忘録を書き留めました。

マイカーで韓国に行ってみたいという方の参考になればと思います。

キャンピングカーで韓国に行くと決めたワケ

我が家は妻が韓国人ということもあり、1年〜2年に1度くらいのペースで、家族みんなで韓国の実家へ行くのですが、昨年末に四女が2歳になったため、家族全員の飛行機の運賃がかかることになりました。

それでも、ソウル観光だけなら飛行機一択なんですが、実家がソウルから離れた場所にあるので、その移動も結構大変です。

いつも使う金浦空港から実家までが地下鉄→高速バスと乗り継いで計3時間近くもかかります。これが正直飛行機以上に疲れます。

また、6人家族ということもあり、実家についてからどこかに出かけるとしても、タクシー1台での移動は困難となり、タクシー2台に分かれて乗る必要があります。

妻以外は誰もまともに韓国語が話せないため、タクシー2台に分かれて乗車するのはなかなか難しいものです。

これらのことを総合的に考えて、

  • 飛行機&レンタカー(6人乗り以上)
  • キャンピングカーごとフェリーで行く

のいずれかで行こうと考えました。

値段を調べてみてると、6人乗りのレンタカーを現地で借りるとなかなか高額で、これプラス飛行機代となると、かなりの金額。実家に帰る用途には少しもったいないと感じました。

逆にカーフェリーは、思っていたより安く、飛行機での移動と金額的にそこまで大差がないことがわかり、移動に時間はかかるけど、ワイワイ楽しみながら、ある程度自由に動き回って韓国に着けるのが魅力。

韓国で車中泊なんてなかなか体験できないし一度くらいやってみたい。というのもありました。

というわけで、現地での移動も楽だし、何よりも乗り慣れたキャンピングカーでそのまま海外に行けるなんてちょっと楽しそうだし、今回はキャンピングカーで行ってみよう!となったのでした。

国際カーフェリーで用意するもの

日本と韓国間でカーフェリーを扱っている港は非常に少なく、東京からもっとも近くの港でも大阪にある南港フェリーターミナル。ここから釜山まで行けるとのことで今回はこちらのパンスタードリームを利用することに。他には福岡や下関からも釜山行きのカーフェリーがでていますが、さすがに東京からだときつい…

早速、子供達の春休みの日程を確認し、カーフェリーの空き状況をチェック。

おー!結構空いてるやん!GWと違って春休みは社会人は休みではないわけで結構空きがありました。

しかしながら、マイカーの韓国持ち込みには、いろいろ準備が必要ということがわかり、まず準備を始めました。(後記しますが、先に予約するのが得策です)

  • 国際免許の取得
  • 自動車登録証書の取得
  • 各種手続き書類のダウンロード、記入押印
  • その他用意するもの

国際免許の取得

国際免許の取得は、拍子抜けするほど簡単です。最寄りの免許更新センターで免許証提示して書類を提出するだけで手に入りました。費用は、写真代と申請費用合わせて3,000円程度。

国際免許って聞くと、筆記テストとかあるのかと思っていたので驚きです。

自動車登録証書の取得

海外で車の車検証のようなものになります。実際には、税関(通関時)以外で提示を求められることはありませんでした。

こちらも、最寄りの陸運局で申請するだけで取得できました。窓口の方も多少あたふたされていたので、比較的レアな手続きなのかもしれません。

ネットで調べた情報では、500円かかると記載されていましたが、無料でした。

登録証書の利用が終わったら陸運局まで返却するように言われました。

各種手続き書類のダウンロード、記入押印

今回利用するフェリー会社さんパンスタークルーズのサイト内から書類をダウンロードして、そちらに記入、押印しました。

  • 自動車一時輸出入申込書 2部
  • 通関委任状 1部
  • 関税免除の契約書 1部

その他用意するもの

当然ですが、海外に行くのでパスポート、車の運転をするので日本の運転免許証、車の車検証が必要です。車は、渡航者自身もしくは、その家族が所有している必要があります。

家族名義の車の場合は、別途、家族関係を証明する書類、車両の使用承諾書が必要になります。

法人名義や、リース会社名義の自動車は出国できないので注意が必要です。

我が家では、これらの書類一式を約1週間かけて用意してから、予約することにしました。

自動車登録証書の取得は、平日しか開いていない陸運局まで行かねばならず、都合をつけるのに少し時間がかかりました。

パスポートを持っている前提であれば、あらかじめ丸一日開けておくと、午前中に陸運局、午後から免許センターに行くなど段取りよくこなせれば、1日で書類は揃いそうです。

パンスタークルーズにいざ予約

書類を一式用意してから、カーフェリーを予約しようとサイトを開くとなんとびっくり!行きたかった日が満室になっているではありませんか!

やってしまったーー!

先に予約しておけばよかった…あまりにも空いていたので油断し過ぎた。

せっかく書類も揃えたし、日取りは少々妥協して予約することに。

予約してから翌日くらいには、担当の方から連絡が来て、準備すべき書類について案内がありました。

全部揃ってます!というと少々驚かれていましたので、普通は予約してから準備するよなーとここでも改めて反省することに。

書類は一式スキャンして、pdfファイルにして漏れがないかメールで確認してもらいました。

何箇所か訂正が必要な箇所がありましたが、丁寧に教えてくださったので、スムーズにいきました。

これで、予約から事前準備が完了!あとは出発の日を待つだけ!

飛行機とカーフェリーの運賃比較

飛行機で韓国までいく運賃と、カーフェリーでいく場合の運賃を比較してみました。

飛行機運賃(羽田〜金浦往復運賃)

  • 大人1人 30,000円×2人=60,000円
  • 子供1人 25,000円×4人=100,000円
  • 燃油など諸費用込
  • 合計 160,000円

エコノミー席のおおよその値段です。燃油込。

今回のケースでは別途レンタカー代(6人乗り以上)が8日間で90,000円超がかかります。

カーフェリー運賃(大阪南港〜韓国釜山)

  • カーフェリー 90,000円×1台=90,000円
  • 大人1人 13,000×1人=13,000円
  • 子供1人 6,500×4人=26,000円
  • 燃油など諸費用1人約5,000円×5人=25,000円
  • 合計 154,000円

スタンダード部屋のおおよその値段です。カーフェリー代金に運転手(大人1人)の料金が含まれます。

上記の他に、現地で保険料、関税免除の手続きの代行手数料が合わせて約250,000ウォン(約25,000円)が必要です。この代金はウォンでしか払えないので、事前に準備しておくか、フェリーで両替しておく必要があります。

また、帰国時(日本着時)に車両のX線検査を受けなければいけない場合があり、その場合はキャリアカー代として別途10,000円がかかります。X線検査は、事前通知なく税関がランダムにおこなうようですが、キャンピングカーはほぼほぼ受けるようです。

我が家の場合も、当然のように帰国当日にX線検査を受けることになりました。X線検査にあたると、それだけで、約2時間は足止めを食らう&車内の荷物を全部下ろして車を空にするという大仕事があるのでかなり大変です。

我が家では、上記のスタンダード部屋ではなく、ファミリールームという部屋にグレードアップしたのと、往復ともに2食のバイキングをつけたので、もう少し金額がかかりましたが、飛行機+現地でレンタカーの料金と比較してもさほど変わらない金額で行くことができました。

実際には、東京から大阪までのガソリン代や高速代までを含めて考えるとカーフェリーの方が少し高かったかもしれません。ただ、東京大阪間の移動の際は、京都にある実家に寄ったり、刈谷サービスエリアでのんびりお風呂に入ったりと楽しみながら移動しているので、そこは別でみています。

余談ですが、カーフェリーでなく、普通のフェリー旅であれば、大人2人子供4人の6人家族でも100,000円以下でお釣りがきますね。大阪近郊にお住まいで、釜山に行ってみたい方にはおすすめです。

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2件のコメント

  1. 私たち夫婦は神戸市に住んでいます。
    二人とも韓国は生まれ故郷です。
    コロナが終息したらバイクで韓国に行こうと思っています。
    情報が少なく大阪から船で行けることすら
    これで分かりました。
    船会社に問い合わせてみますが、
    アドバイスがあればお願いします。

    1. コメントありがとうございます。
      私が利用したフェリー会社さんは、なんでも親切に教えてくださったので、ほとんどのことはフェリー会社さんにお尋ねなされば解決できると思います。

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